our project 地域創生プロジェクトの紹介
里山復活プロジェクト
地方でのコンパクトシティ構想が進んでいる。構想があるのは地方の中核都市で県庁の所在するところである。人口が5万人以上だと市、5千から8千人では町、村はそれ以下だが特に法律で定められているわけでわない。市町村の規定は地方自治法によって定められているが、町に昇格(?)できる人口を有しながら敢て村のままでいる自治体が日本に3村存在する。長野県では近年人口が増加している白馬村がそうだ(2022年)。白馬村は例外であるが、全国の市町村は人口減少の問題をかかえている。自治体は効率の良い経営を強いられる。そこでスマートなコンパクトシティ構想が生まれたが、人口減少問題を抱えるのは、構想が進む中核都市だけではなく、所謂「限界集落」を抱えた村に大きな打撃を与えている事実がある。むしろ中核都市のスマートシティ構想よりも、人口減少を抱えた「村」の手当が急務だと思われる。中核都市を囲む地域の将来の姿をイメージすることが自ずと「スマート」の意味するものがみえてくる。国が推奨する、中山間地域での「小さな拠点」構想が全国各地で展開をはじめているが、ある意味スマートシティの中山間地域版といえる。実施地域で内容に統一性がないように思える。各地諸条件が異なるので現象は許される範囲ではあるが、以後「小さな拠点」作りが進むと思われるが、可能であれば実施の中山間地域の構想進捗を、市単位で俯瞰することができれば持続性のある「小さな拠点」が期待できる。
森づくりプロジェクト
集落の過疎化による深刻な問題が2つある。1つは耕作されなくなり、条件が悪く地域内でも引き取り手がいない田畑。もう1つは、集落に人手が無くなることにより、森林の手入れが行われなくなること。放棄された田畑は、雑草が蔓延り、いずれ森化していく。集落にとって景観や保安上放置することはできない。森林の整備に関しては、森林組合や民間の業者が担ってくれるが、集落が従来行ってきたようなこまめな作業は、森林整備の担い手不足や地域の広範までを常時守備範囲にはできない。地域の森を「持続可能な森」として維持していくには、地域独自の「地域の森だけを対象にした森林整備」の体制を構築して置く必要がある。20年、50年先の地域の未来図を描き、未来図に描かれた田畑や森林イメージに近づけるために今必要な人材
山村留学支援プロジェクト
山村留学は、1969年に長野県北安曇郡八坂村(現大町市八坂)で育てる会(東京都)が始めた。都会の子供が、親元を離れ数年間自然豊かな地方で共同を生活する。その体験を通して心身ともに大きく成長する、いままでの学校教育と離れた新しい教育方法として注目を集めた。当時の山村留学に求められたものは、高度成長を始めた日本の都会の中では健全な子供の成長が損なわれるとの危惧から、本来のこどもの姿は本当の自然と触れ合うことで育まれると考える「自然回帰」の考えがあった。長野県が2023年山村留学協議会を立ち上げて山村留学を後押しするという背景には、地方の少子化で学校の廃校や統合が続いている現状がある。山村留学による生徒の確保やその親等との地元との交流を通して移住者の増加を図るという意味もある。今日の山村留学の新しい動きの中でも、子供にとって自然の中での体験は大きな要素にはなっているが、受け入れ側の都合が純粋な子供に何かの影響はないのか。長野県には現在17の山村留学の受け入れ団体があるが、全国には山村留学に力を入れる自治体が増え、生徒の獲得競争も予想されるとのこと。本来の意味の山村留学を見失うことにならないように山村留学へのサポートを行いたい。
ロングトレイル支援プロジェクト
ロングトレイルとは、ハイキングルート・登山道・古道・林道等をつなぎあわせた距離の長い自然歩道を歩く旅のことです。最近は市街地にスタート地点を設定したロングトレイルコースもあるようです。世界には数千㎞にもおよぶトレイルもあり、踏破するには数週間するトレイルも少なくない。日本では長くても200Km超が最高で比較的踏破しやすいロングトレイルが整備されています。その土地の自然、文化、歴史に触れ土地の住人との触れ合いも心を癒します。テントや山小屋に宿泊するか、一日行程のトレイルで下山し麓の温泉で疲れを癒すのも楽しみの一つです。現在長野県には6つのロングロレイルがありますが、原則日本では、自由にテント泊ができないため、一旦ルートを離れて麓で宿泊しながら踏破する「セクションハイク」が主流です。外国のように、ルート上でテント泊するための整備が整っていないためです。今後延長したりロングトレイルが増加するにあたりテント泊のためのトレイル整備が重要な課題になります。海外にも日本のロングトレイルが注目される今日、ロングトレイルの広報と整備を官民あげて行う必要があります。