木曽おもちゃ美術館がオープン

木曽おもちゃ美術館は、全国で9番目に開館したおもちゃ美術館です。東京おもちゃ美術館(東京都四谷)が総合監修、木曽町が設立、NPO法人ふるさと交流木曽が運営しています。昭和3年に建てられた旧黒川小学校を利用して2022年から「ふるさと体験館」として利用されてきましたが、さらに新しい体験館が誕生しました。全国的に有名な「木曽のヒノキ」を誇る木曽町。

木曾おもちゃ美術館

東京おもちゃ博物館

1985年東京に開設された日本最初のおもちゃ美術館、認定NPO法人芸術と遊び創造協会が運営。木のおもちゃに触れて遊べる体験型ミュージアムです。ボランティアスタッフ「おもちゃ学芸員」がお子さんと親御さんに、木に纏わる思い出作りのサポートをしてくれます。2022年までに全国9か所のおもちゃ美術館開設の総合監修も行い、おもちゃコンサル・おもちゃ学芸員・木育インストラクターの養成講座を全国で主催しています。2014年に沖縄県国頭村に地方では最初のおもちゃ美術館が開館し、その後9か所のおもちゃ美術館が開設されています。全国的には「ファーストトイ}運動を展開しています。新生児にその土地の木から作られたおもちゃを贈るという運動です。あかちゃんが一番快く感じるの素材は人肌と木だと言われます。長野県では塩尻市や須坂市等が「ファーストトイ」運動に参加しています。

木育インストラクター養成講座

2023年3月木曽おもちゃ美術館で「木育インストラクター養成講座」が開催される日に訪れました。いつも身近すぎて気にかけない「木」ですが改めてその存在を見直すきっかけになりました。環境教育・木育プログラムを全国で実施されている福島計一氏が講師をされ、長野県内から12名が受講されました。「木育」という言葉は耳にしていたのですが、本当の意味での「木育」を理解することができました。「食育」ということばもありますが、世の中に出てきたのは同時期のようですが多少「木育」の言葉のほうが早いようです。地球温暖化対策として開催されたCOP京都会議(1997年)で採択された「京都議定書」の中で、日本はCO2の排出量を2012年までに1990年の水準の6パーセント削減することを宣言しました。そのうちの3.8パーセントを森林によって吸収させようと計画し、それによってあまり顧みられなかった森林が一躍クロズアップすることになります。。しかし戦後手入れもされなく荒廃しきった森林の現状から目標達成に危機感を感じた林野庁は2005年から「木づかい運動」に取り組みます。外材に頼っていた材を国産材の積極的な利用に切り替え、森林の再生化に着手します。このタイミングが言わば第1次「木育運動」で、国民全体で日本の森林の現状を理解してもらい、国産材を利用してもらうことで持続可能な循環型社会を実現し、CO2削減の目標値を達成するという「木」の利用の意味合いが主でした。さてその「木育木育インストラクター養成講座」での設問ですが皆さんはいくつ答えられるでしょうか。

①日本の木は?
②あなたが住んでいる都道府県の木は?
③あなたが住んでいる市町村の木は?
④下駄・箪笥(たんす)は何の木?
⑤櫛(くし)は何の木?
⑥日本で一番長生きな「生きもの」は?
⑦日本で一番重い木は?
⑧日本で一番軽い木は?
⑨世界遺産法隆寺は何の木?
⑩世界遺産白神山地は何の木?
⑪イチロー選手使うバットの木は?
⑫トトロの木は?
⑬あなたが知っている木は?

このような講座がもっと多く開かれ、森林や木に興味を持つ大人が増え子供にその知識を伝えることができるような環境が整うと良いですね。「木」を大切にする子供の心を育ててあげたいものです。木の伝統の町である木曽町に「木の情報発信基地」が誕生したことは森林県の長野県として多いに活用し成果を期待したいところです。

福島計一氏プロフィール

共育工房IPPO 主宰 岐阜県委嘱「岐阜木育推進員」 芸術と遊び創造協会客員研究員 環境省エコインストラクター芸術と遊び創造協会「木育インストラクター養成講座」公認講師 木育・森育コーディネーター 環境教育プログラム「プロジェクト・ワイルド」エデュケーター 日本環境教育学会会員