ロングトレイル

信越トレイル

ロングトレイルがグレードアップ


 世界のロングトレイルは、アメリカ・ニュージランド・ラップランド等手つかずの自然の中を数か月以上かけてひたすら歩き続ける旅をするルートです。誰にも頼ることのできない厳しい自然を相手に自分の限界に挑戦するような、かなりストイックで過酷な旅のイメージです。日本のロングトレイルはそれに比べるとかなり気軽に歩けるルートが整備されています。海外の3.000Kmや4.000Km級のロングトレイルとは違い、長いトレイルで120Kmぐらい、短いトレイルで数10Kmを楽しむことができます。日本のロングトレイルは1.000m級の尾根を歩いたり、里山や農村地帯、歴史的な古道を楽しむなど非常にバラエティーに富んだルートが整備されています。日本では原則ロングトレイルでのテント泊が自由にできないため、数日間のテント連泊が可能なロングトレイルは限られています。そのためルートから一旦離れて、近くの宿に泊り翌日またルートに戻ることになり、1つのロングトレイルを数か月あるいは数年で踏破するという計画を立てる楽しみも味わえます。土地の自然や歴史・文化・地域の人たちとのふれあいを楽しむことができるのが日本のロングトレイルの醍醐味かもしれません。

日本のロングトレイルは21箇所あり、長野県には6箇所のロングトレイルが開設されています。
信越トレイル ② 塩の道トレイル ③ 八ヶ岳山麓スーパトレイル ④ 浅間ロングトレイル ⑤ 中央分水嶺トレイル ⑥あまとみトレイル

信越ロングトレイル

長野県と新潟県境の関田山脈の尾根に延びる80Kmの信越ロングトレイル。2021年9月に新潟県苗場山までの間が延伸され110Kmになり、群馬県境稜線トレイル(群馬県・100Km)とスノーカントリートレイル(新潟県・307Km)とつながり、2000年の構想から21年の歳月を経て悲願を達成しました。これにより、山歩きから里山まで変化に富んだトレイルを提供できることになりました。山麓の温泉宿に泊まりながら、またテントサイトを利用しての縦走も可能なところが魅力です。まずは何日か、何年かにかけて制はするセクションハイクがおすすめですが、泊りがけで何日も歩き通すスルーハイクに挑戦することも体力に自身のある方なら貴重な体験となるでしょう。

(写真はNPO法人信越トレイルクラブ提供)

(お問い合わせ先  NPO法人信越トレイルクラブ

塩の道トレイル

江戸時代、塩を運んだ道。新潟県糸魚川から長野県松本までの120Km。牛の背に塩を載せた牛方が途中牛方宿に宿泊しながら約往復約10日かけて歩いた道。険しい山越えは無いが、当時の人は、整備された道に比べると困難を極めたに違いないと思わせる旅である。糸魚川ー小谷村ー白馬村ー大町ー穂高ー松本と変化に富んだ景色を眺めながら歩いいると、昔日の交易路で交わされた会話や時折起きる楽しそうな笑声ががふと聞こえてきそうな気がするそんな「塩の道」である。

お問い合わせ先  小谷村観光連盟)

八ヶ岳山麓スーパートレイル

日本列島のほぼ中央に位置する八ヶ岳連峰の山麓を周回する約200Kmのルートが八ヶ岳山麓スーパートレイルです。長野県と山梨県にまたがる12市町村を経由し、およそ1,500mの標高を走る登山道を歩きながら、八ヶ岳山麓の豊かな自然と文化や歴史に触れることができるトレイルです。

(お問い合わせ先 NPO法人八ヶ岳山麓スーパートレイル)

浅間ロングトレイル

浅間山ロングトレイルとは、浅間山を中心に既存の遊歩道・登山道・林道・一般道路等を環状線につなげたロングトレイルです。トレイルの総距離は約180Kmで、それぞれ個性的な8つのエリヤで構成されている。最大な見どころは、標高2,000mの高峰高原の周辺。

(お問い合わせ先  NPO法人浅間山麓国際自然学校)

中央分水嶺トレイル

霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイルは,広大なで酪農・搾乳を営む長門牧場、蓼科山の山麓に広がる女神湖、白樺湖、霧ヶ峰高原を巡る約38Kmのルート。美しい草原と山々を一望できる眺望はそのスケールの大きさに感嘆する山岳美です。

(お問い合わせ先 信州・長和町観光協会)

あまとみトレイル

笹ヶ峰乙女湖

妙高戸隠連山国立公園や周辺を代表する地名である雨飾、斑尾、戸隠、妙高、それぞれの頭文字を1文字ずつとり「あまとみ」トレイルです。全長約85㎞の一目五山をめぐる里と山を繋ぐトレイルです。善光寺~戸隠牧場(約28㎞) 戸隠~笹ヶ峰~苗名滝(約30㎞) 苗名滝~野尻湖~斑尾山(約29㎞)のルートでそれぞれのセクションハイクがお奨めです。

(お問い合わせ先 あまとみトレイルクラブ)